コーディネーター情報: 小泉首相の涙 ブラジルより

ブラジルを訪問した小泉総理がスピーチの途中で泣いた姿が世界中のメディアに配信されました。 それに対して日本では一部のマスコミや一般の人々から、落ち目の小泉総理のパフォーマンスではないかとの声を聞きました。 しかし、この涙には下記のような事情がありました。 サンパウロ入り初日の9月14日午後、サンパウロ州知事や日本大使等と共にヘリコプターでエタノール工場や農場の視察に向かった。 その途中 1908年第1回移民が入植した旧グァタパラ移住地という日系移民の入植する移住地の上を通過した。 下をみると、日本語で〔歓迎小泉首相〕と石灰でグランド一杯に書いてある文字を発見、実は総理がブラジル到着の朝刊に、ヘリコプターからグァタパラ移住者の無縁仏のために花束でも投げて下さい、という大きな記事が載った。総理はその朝、その記事を見て密かに花束をヘリコプターに持参した。 さて、歓迎の文字を見た総理は同乗した藤田エジムンド外務省アジア オセアニア局長に、着陸してもらえないかと頼んだ。 州知事や日本大使とも相談の結果、ヘリは急遽 同移住地に着陸。突然のヘリ着陸に移住者は全員バンザイ! バンザイ!と叫びながら駆け寄り、その中の一人の老人は地面にひざまずいてお辞儀をしていました。総理は持参した花束を移住者の代表者に渡し、無縁仏へと飾られました。 その時の話を翌日の日系人が集まる日本ブラジル文化会館での約1300人の人々の前で話し始めた。 「上空から花束を投げるなんて、そんな失礼なことは出来ませんよね」の話の後、しばらく昨日の出来事を思い出し、突然声が出なくなり涙を流した。 会場に居た全員が、その姿を見てもらい泣きをした。この時の涙が例の涙である。 もちろんブラジルの大手新聞にも大きく写真が載り、その時の様子を伝えている。 その記事の説明の下には、同紙の有力記者が「一人のサムライの涙」と題し、 本当の侍が決して泣かないのと同様に、日本の首相が公衆の面前で泣くことは普通では考えられないと記した。 「日本国民の多くが自問するだろう。ベテラン政治家として人生経験が豊かであらゆる政治的困難を乗り越えてきた1国のリーダーに対して、ブラジルでこれほど強い感動を与えたのは何であるかを。首相の涙は、むなしく流れたのではない。それはまさに、投資と富、そして将来の交流の新時代の胎動を、ブラジル政府が その涙の中に見出すか否かにかかっている。」と締め括った。 一人の総理が流した涙を、パフォーマンスと表する日本人の話を伝え聞いた ブラジルの日系人たちは、なんとケツの穴の小さい国民なのだろうと批判するものが多い。 その時のグァタパラ移住地での出来事の写真などは今のところ見つからないが、ビデオがあるという話も伝わっており、ひょっとすると 私どもの方に入手できるかもわからない。その時は皆様の目にも届くかもしれない。マラソンのヴァンデルレイ・デ・リマ選手に会い、感動した話をする小泉総理、 そうした人間味のある話に、どうやら総理は感動するようだ。まさしく一人のサムライの涙ではないだろうか。 ********************************** 南米通信社 尾和 義三郎 TEL・(011)3284-3599/ 288-6141 FAX・(011)251-2065 E-mail: nambei@nethall.com.br **********************************

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