海外のTV:サルでもわかるM・ジャクソン裁判解説

欧米では毎日トップニュースとして報道されているのに、なぜか日本のマスコミが一様に冷めているのがM・ジャクソン裁判。各局が大きく取り上げない理由は、恐らく単純に視聴率が稼げないネタだからだと思う。「マイケルはもう過去の人だし・・・」「子供の虐待って言われても関心無いし・・・」というのが大方の日本人の反応だろうか。しかし米メディアが「今世紀最大の刑事裁判」と呼ぶ大イベントを無視してばかりもいられない。そこで、いまさら途中でニュースを見ても、訳がわからないという人のために解説をしておこう。まずは登場人物から・・・ (続き→) ★登場人物 ●マイケル・ジャクソン・・・今回の主人公。46歳になりました。 ●原告の少年・・・現在15歳。00年8月、当時10歳だった時、ドキュメンタリー撮影のため「ネバーランド」に招かれ、  その時、寝室でポルノ・サイトを見せられたり体を触られたと告発。ガンにかかっている。 ●マイケルの弁護士・・・トム・メセロー(又はメズロー)  マイク・タイソンのレイプ罪の刑事訴追阻止をしたことで知られる、やり手弁護士。 ●検察官・・・スネドン検察官  法廷での、執拗で厳しい追及から「狂犬」というニックネームを持つ検察官。 ●裁判官・・・ロドニー・メルビル判事   アルコール依存症の過去を告白したことがある判事。「厳しいだけの判事ではない」という評判。 ●12人の陪審員・・・20-79歳までの男性4人と女性8人。3人がヒスパニックで、黒人は含まれていない。  陪審員選びの際、黒人の陪審員候補が外された時、マイケルは頭を抱えたらしい。 ●証人たち・・・マイケル側の証人として有名人の名前が証人リストに並んでいる。  エリザベス・テイラー、ジェイ・レノ(有名なトークショー司会者)、コービー・ブライアント(プロバスケの花形選手)  ダイアナ・ロス、スティービー・ワンダー、ラリー・キング(キャスター)、バリー・ギブ(ビージーズ) ★舞台 カリフォルニア州サンタバーバラ郡地裁。保守的な土地柄で黒人人口は僅か2.4%しかいない。 ★有罪だったら? 性的虐待、不法監禁、誘拐共謀など10件の罪で起訴されており、 すべてで有罪が確定すればマイケルには最大で20年の禁固刑が待っている。 ★双方の戦略 検察側:証人に、被害少年、ジャクソン被告の元妻デビヴィー・ロウ、映画「スタンド・バイ・ミー」の元子役スターのコリー・フェルドマン(「子供のころ、マイケルに性器の写真を見せられた」と発言)などを揃える。過去の事件を取り上げ、ジャクソン被告の常習性を強調する作戦。 弁護側:E・テイラー、S・ワンダーなどの”超有名な”マイケルの友人たちに「彼をよく知っています。マイケルは無実です」と訴えさせる作戦。それと同時に、原告側の家族がガンである少年をダシに様々な有名人にアプローチし利益を得ようとしていた、と印象付ける作戦も展開。マイケルは「親切心があだになった被害者」と訴えてゆく。ちなみに証人リストに載っているジェイ・レノやコービー・ブライアントは、この少年の家族からアプローチを受けていたそうで、特にレノは、警察に「あの家族はちょっとおかしい。(カモになる)相手を狙っているようだ」と通告したことがあると言われている。 今後: 審理は、夏ごろ(約5カ月程度)まで続く予定。 最近の世論調査では米国民の約7割がマイケルの性虐待を「たぶん」または「絶対に」あったと考えている。 ただし、証拠が無ければ有罪は難しい。 「世界から注目されている事件でもあり、判事は”証言”より”証拠”にこだわるだろう」という専門家が多い。 こぼれ話: 今回、マイケル側の証人リストに名を連ねているトークショウの司会者、ジェイ・レノ。 強烈なギャグが売り物だが、裁判所からの命令でこの事件を番組内でギャグにすることを禁止されている。 そこで、レノは一計を案じ、事件のネタを文章にしたものを、他のコメディアンに語らせるという荒業を披露した。 これもまた、アメリカでは話題を集めているらしい。 ・・・マイケルはインフルエンザにかかり、裁判の途中に入院(その後、退院) 最近は、頭痛で遅刻。その時は、着替えるヒマさえ無かったのか、パジャマのズボンをはいたまま出廷した。 ご苦労さまです。

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