コーディネーター情報: いまアルジェリアは安全です

 ある番組で、ある作家がアルジェリアに取材に訪れる事になっていました。ところがこの作家先生が、出発間際に外務省に連絡し安全を確認した所、イスラム過激派によるテロ事件は絶えず、1991年以降でも10万人の犠牲者が出ていて、外務省の情報では<渡航は見合わせるように>となっている。と言う訳で、先生やその取り巻きがその情報を鵜呑みにして、ロケは直前になって中止になってしまったのです。 先生がロケをお止めになるのは個人の自由で一向に構わないのですが、その後週刊誌に、あたかも今でもアルジェリアではテロが続いていて安全 ではない。と言うごとく、無責任にお書きになっていますので、それは事実に反する事ですのでこの投稿をいたします。 1991年から99年に掛けて、確かにアルジェリアではテロの犠牲者が10万人位出ました。しかしながら2000年以降、政府の元テロリストに対する寛容政策や、安全対策が功を奏して、テロは収まってしまっているのです。その事は、2000年頃には一人も見かけなかったフランス人観光客が、2003年頃からは、そこら中で見かけるようになった事や、シラーク大統領以下フランスの閣僚達が、この所頻繁にアルジェリアを訪れる事や、全アラブ首脳を集めたアラブ会議が、3月にアルジェで行われた事を見ても、今やアラブ諸国の中でもアルジェリアは有数の安全な国になった、と言うことは明白だと思います。 外務省の安全情報は、どう言う訳かアクチュアリテより遅れている事が多いと思います。想像ですが、<安全である>と言った後に何かが起こった場合の責任問題がそうさせているのではないでしょうか。事故や犯罪はどこでも起こりえることで、そんな事を言っていたら、日本とて安全な国とは言えないと思うのです。 又、本来自由人であるはずの作家先生には、<役所の言う事は絶対である>と言う様な硬い頭ではなく、もっと柔軟な頭をを持っていただきたいと思います。先生は、植民地時代のアルジェリアは、日本の満州のそれに似て、祖国フランスで食い詰めたり、犯罪を犯した物たちの逃避地であり、再生の場所でもあった。そんな大地が今の日本に有って、もっと自由に、しかも再生できる所があったら、いま日本で起きている殺伐とした事件は、相当、減るに違いない。だが、今の日本には、そんな息抜きの大地がない。この閉塞状態をいかに打ち破るか。もしアルジェリアに行ったら、そのあたりのことも考えてみたい、と思っていたのだが、残念である。と、<植民地が有ればいい、などと言う気はない。>と、断りながら仰るのですが、祖国で食い詰めた人が新天地に渡って新たな権威になって再生されていく。と言うような差別的な再生をいくら繰り返しても、新たなくいつめものも同時に再生していくはずで、閉塞状態の打破にはならないだろうと思うのです。 それよりも、作家を含め、誰でも彼でも先生、先生と呼ぶような日本人の権威主義を失くす事を考えた方が、よっぽど閉塞状態の打破につながるのではないでしょうか。

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