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米CBSテレビは5日、夜のニュース番組「CBS Evening News」のキャスターに、NBCのモーニングショー「トゥデイ」の女性司会者ケイティ・クーリック（Katie Couric）さんを起用すると発表した。両テレビにABCを含めた米3大ネットワークで夜の報道番組のキャスターを女性が務めるのは初めて。情報や話題の提供が中心の番組を仕切ってきた司会者の起用も過去には例がない。CBS Evening Newsは昨年3月に、看板キャスターだったダン・ラザー氏が･･･ （続く→）引退後、ベテランのボブ・シーファー記者がつなぎ役を務めてきた。ケイティ・クーリックさんはこの決断を自分の番組「トゥデイ」の放送中に発表した。クーリックさんへの交代時期は、6月以降になる見込み。 CBSイブニングニュース（CBS Evening News）は、1947年に放送開始したアメリカCBSNewsが製作するニュース番組。CBSの看板番組であるばかりでなく、長年、アメリカのテレビジャーナリズムの象徴とも言われてきたニュース番組。これまで平日のキャスターは、初代をDouglas Edwards（ダグラス・エドワード、～1963年8月）、2代目をWalter Cronkite（ウォルター・クロンカイト、1963年9月～1981年3月）、3代目をDan Rather（ダン・ラザー、1981年3月～2005年3月）がつとめてきた。中でも2代目のウォルター・クロンカイトは、この番組のキャスターを18年に渡りつとめ、「アメリカの良心」と呼ばれる存在となった。 一方の、ケイティ・クーリックさんはNBCの看板番組「トゥデイ」のキャスターを15年にわたりつとめてきた全米の朝の顔。彼女のおかげで「トゥデイ」は高視聴率を記録、NBCは年間6億ドル（約794億円）もの収入を得てきた。彼女の貢献度に比例しギャラも高騰、現在では、米テレビ業界でも最もギャラを稼ぐ人の一人といわている。 ･･･すごいですね。というか、どうしちゃったんだCBS Evening News。女性がメインキャスターに就任することには何の反対も無いのですが、CBS Evening Newsといえば、代々、硬派の報道記者がキャスターを勤めてきた番組だったはず。なのに、ケイティ・クーリックですか･･･。いくら名司会者とは言え、畑が全然違います。でーんと座ってアメリカ国民に安心感を与えていたクロンカイトが消えてから、すでに20年以上。以来、番組の威光は徐々に陰るようになり、ダン・ラザー引退の引き金となったブッシュ大統領の軍歴詐称疑惑報道では、自慢だったはずの調査報道のあり方にも疑問が投げかけられるようになった。ワイドショーの顔、ケイティの登場でCBS Evening Newも変化を迎えているということでしょうか。