日本のTV:NHKが始めるオンデマンドサービスとは?

NHKが新たに始めるオンデマンドサービス「NHKオンデマンド」の全貌が明らかになりつつある。まずサービス開始は12月1日を予定。NHKが放送した番組を対象に、ブロードバンド回線を使って有料配信するサービスとなる。対象地域は日本国内限定。動画の配信形態としては、PC及びテレビ(アクトビラ、J:COM)があり、アクトビラではh.264によるハイビジョン視聴が可能になる。画角はすべて16:9で、SD番組mもアプコンしてのエンコード。肝心の提供番組に関しては・・・ (続く→)「見逃し番組」「ニュース番組」「特選ライブラリー番組」という三本の柱を持つ。「見逃し番組」は言葉通り、OAを見逃した番組が見られるというサービスであり、スタート時は放送終了後から24時間以内に提供が開始され、1日10本~15本配信される。「ニュース番組」は「おはよう日本」をはじめとする報道局が制作したニュース番組の提供となり、随身更新される。「特選ライブラリー番組」とはNHKがこれまでに制作してきた「不朽の名作番組」や「話題の番組」が中心となり開始時は1000本程度が提供され、以後、毎月80本程度追加されていゆく予定。配信データはデジタル著作権管理(DRM)で保護され、録画やコピーは付加となる。 価格に関しては未定だが、単品販売、セット販売(10話程度?)、パック販売(見放題)、が予定されており、単品で300円程度、パックで1500円程度となることが想定される。 主なターゲットは30~50代のだ男性が想定され、2010年には30万人を超える会員獲得を目指している。 権利処理に関しては、当面は「権利処理が容易な番組」を中心にラインナップが作られることになるだろう。そして、制作の現場に対しては「見逃し」は権利処理が必須、「特選ライブラリー」は条件によってという形で、処理の要請が来ると思われる。なお、現時点では制作プロダクションへの二次使用料は現行通りの%で行われる予定。 ・・・利益を出してはいけないNHKがこの手のビジネスを行うのは難しく、恐らく、担当者は足を二重三重に縛られた状態で作業を進めている気持ちでいるのではなかろうか?2013年には累積赤字が消えて黒字になる収支予測が立てられているようだが、正直、その見込みは甘い。ネットでは世界的に無料コンテンツの波が広まっており、こうした有料&課金システムが成功する保証はどこにも無い。 個人的な希望を言うのであれば、スタート時点で、パブリックドメインの発想をサービスの中に盛り込んで欲しかった。受信料で作られた映像は国民全体の共有資産であり、教育目的や非商用目的ならば、ある程度自由に使用できる、と今の時点で謳ってくれれば、このサービスの門出はもう少し温かい目で迎えられるような気がするからだ。もっとも、こうした案はすでにNHK内で検討され、諸般の事情を鑑み、却下されたのかもしれない。NHKが作ったオンデマンドのパンフレットの下には「NHKへのご理解・ご協力ありがとうございます」と書かれている。さてNHKは何に対する理解と協力を私たち受信者に求めているのだろう・・・。

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