社会情報:まだまだ溝は深いと思ったら急転直下!!

17日、文科省と経産省がダビング10に関しての合意が発表された。一般の人は「これで北京五輪前にダビング10解禁?」と思ったかもしれない。ところがどっこい、そうは行きそうもない。当事者である電気メーカーと権利者団体者が、合意の発表後にそれぞれの声明を発表した。「これでダビング10を解禁しようぜ」のメーカー側と「えー、それは無理、無理」の権利者側と、その内容は対称的なもの。ということで、それぞれの言い分を見てみよう。まず、動きが早かったのが・・・ "(続く→) 権利者団体側。デジタル私的録画問題に関する権利者会議及び賛同団体89団体は、大臣合意の発表があった同じ日に次のような声明を発表した。 「Blu-ray Discの現行制度における指定について、省庁間の垣根を越えてこのような努力が行なわれたことについて、まず権利者として関係各位に心よりの謝意を表したい。」 しかし・・・「今回の合意について、権利者はそのプロセスを承知しておらず、その合意内容についても、“BDの指定がデジタル放送に着目したものであるか明確でない”、“すでに文化庁が提案している補償金制度の枠組みに関する今後の取り扱いが明確でない”」 さらに「(BDへの課金が)“権利者への適正な対価の還元”に当たるかどうかについては、はなはだ疑問。今回の両大臣のコメントには戸惑いと失望を感じざるを得ない」「そもそもBDの取り扱いについては、もっと早い段階で現行法での指定が行なわれてしかるべきものであり、権利者としてはこの合意を持って、ダビング10の実施日が確定できるものとは考えていない。ダビング10の議論を前進させるものではない」 一方の電機メーカー側も翌日(18日)に声明を発表。内容は「この合意に関し、全ての関係者間での理解が深まり、ダビング10の一刻も早い実施につながることを期待している」この問題を今後も「真摯に議論を続けていきたいと考えております。」 ・・・以下の声明文を見比べると両者の温度差はスゴイです。熱く怒っている権利者団体側と、クールなメーカー側。両者の溝は深く、議論どころか、喧嘩にさえなっていない。 本来、コンテンツはそれを視聴する機器が無ければ人には供せられないし、同時に機器は魅力的なコンテンツが無ければ売れない。ということで、メーカーと権利者団体側はお互いの利益が重なる部分が多々あると思うのです。なので、うまい落とし所は必ずあるはずなのですが、ここまでカッカしちゃうとねぇ、まとまる話もまとまらなくなる。もう北京オリンピックは間に合わないかなぁ・・・。こういうの見ると、弁護士などが交渉の間に立つ、アメリカ式も意味があるのかなぁ・・・って思えてきます。ご興味の有る方は以下の声明文で熱さと冷たさを感じ取って下さい。 権利者側声明 デジタル私的録画問題に関する権利者会議及び賛同団体89団体(PDF) http://www.cpra.jp/web/news/news_080617_3.html メーカー側声明 社団法人電子情報技術産業協会(JEITA) http://www.jeita.or.jp/japanese/ なーんて記事を書いてアップしたと思ったら数時間後、こんなニュースが発表されました。 「ダビング10、7月4日にも開始 著作権団体が一転容認」 地上デジタル放送番組のコピー制限を現在の1回から10回に緩和する新ルール「ダビング10」が7月4日か5日に解禁されることが19日、固まった。 Click here to find out more!  同日開かれた情報通信審議会(総務相諮問機関)の検討委員会で、解禁に難色を示していた著作権団体側が、焦点となっていた補償金問題と解禁日の決定を切り離すことで歩み寄った。関係者の対立で難航していたダビング10問題は、録画機会が増える北京五輪を前に決着した。  放送局や機器メーカーなどで作る「デジタル放送推進協会」は近く正式に解禁日を決定する。  ダビング10は、コピー制限を緩和する見返りとして著作権者に支払う補償金の対象範囲を巡って著作権団体とメーカーが対立し、予定していた6月2日の解禁が延期されていた。  事態打開のため、経済産業省と文部科学省が17日、補償金の対象に高画質DVD規格「ブルーレイディスク(BD)」の録画機と記録媒体だけを加え、内蔵するハードディスク駆動装置(HDD)への課金を当面見送る案を提示した。  これに対し、メーカー側は受け入れを表明。著作権団体側は当初反発したが、19日の検討委では「補償金問題とダビング10を切り離すべきだ」と提案し、一転して解禁を受け入れた。  日本芸能実演家団体協議会の椎名和夫常任理事は19日、記者団に対し、譲歩の理由について「権利者対メーカーの構図となり、消費者が取り残されてしまった。このまま議論してもらちがあかないと考えた」と述べた。 ・・・あれ~?なんか色々、裏であったみたいですね~。"

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