新番組:ハガネの女#01はOK? NG?

「ハガネの女」はテレ朝で先週の金曜日(5/21)から放送が始まったドラマだ。放送時間は11時25分~。この枠は金曜ナイトドラマと呼ばれ、前作は「警部補 矢部謙三」 原作は同名のマンガ。(作:深谷かほる) 主人公である小学校教師の芳賀稲子(はがいねこ)、通称・ハガネを、吉瀬美智子が演じている。吉瀬にとっては本作が連ドラ単独初主演であり、これまで得意としてきた「クール系」ではなく「熱血系チャレンジの一作と言うことができる。」さて初回の感想だが・・・ (続き) さて初回の感想だが、意外にも悪くない。 「女王の教室」のような設定の強烈さはなく、「新参者」のような撮り方の斬新さも無い。ストーリーも大体、先が読めてしまう。だが、それでもこのドラマには、少なくとも、第二作まで付き合ってみようとい思う、”何か”がある。 ハガネは35歳。独身。結婚のために教師を辞めるが、式の直前に破談になり、臨時教員として教室に戻ってくる。担任となったのは、1年で3度も担任が辞めていった問題のクラス。着任早々、いじめ事件が起き、さらに、ハガネの机の引き出しには血まみれのウサギの死体が置かれる。果たして、どの子供が犯人なのか、そして親は・・・。 このハガネ役を吉瀬美智子が好演している。 #1には、吉瀬美智子が、ノーメーク、髪バラバラなど、「汚れた」状態でしばしば登場する。恐らく脚本家は、誰もが認める”美女”古瀬に、ハガネとしてのリアリティを与えるためにそんなシーンを入れたのだろう。だが、そんな小細工は、スタイルがバツグンで、素顔さえも美しい吉瀬には通用しない。 そもそも、吉瀬の演技には、設定が与えるリアルさが無い。破談や負け組であることを、口で言うほど、気に病んでるようには見えないし、生徒への対応も自信たっぷり、迷いの影は見えない。普通であれば、このリアルの無い演技はドラマにとって致命傷である。だが、今回はそうなっていない。 ハガネは、誰がどう見ても素晴らしい教師である。生徒のことを第一に考え、彼らのために自分の生活を犠牲にすることも厭わない。 本当にこの先生、臨時教員?なんで、こんなモチベーションがあるの?今時、こんな先生いる? つまり、ハガネ自体にリアルがないのである。 こういう役は、色々細かく計算せず、ただそのまま「そういう人なんです」と演じるしかない。そして、吉瀬のリアルの無さが、ハガネというリアルの無い役柄とぴったり合っているのである。 恐らく、これはキャスティングしたプロデューサーの勝利なのだと思う。(きっと、収録が始まるまでドキドキしたと思うけど) なお、先週土曜日に最終回を迎えたNHKの「チェイス」も、主人公は、真っ正直で、プライドが高く、数千億の金にも目がくらむことが無い、プロ中のプロだった。そんな”リアリティの無い”主人公を、江口洋介が細かい説明をせずに「これは、こういう男なんです」と演じ、ドラマを成功させていた。 「龍馬伝」、「チェイス」・・・今の日本のドラマに共通する成功式を、「ハガネの女」#1を見ながら感じた。#2でその期待が裏切られないことを祈りつつ・・・。

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