Mail Magazine Vol.695 2013/2/17  『アベノミクスって何? レスリングが消える 短信』

みなさん、こんにちは。ここ数日、東京は寒いです。

晴れているんですが、風が冷たいんですよね。
花粉はもう飛び始めているというのに…
春は何時来るのでしょうか?

■■■アベノミクスって何?■■■

アベノミクスって言葉をご存知ですか?
これ、安倍さんが首相に就いてから矢継ぎ早に行れた
経済政策を言うのですが、
実は、安倍さん自体は「アベノミクス」という言葉を
自分で発したことは無いんですね。
マスコミや経済学者が使っているだけで。

そもそもアベノミクスという言葉が使われたのは、
レーガン大統領がかつて行った経済政策、
”レーガノミクス”と似ているからです。

レーガノミクスとは、
(経済に弱いのでwikiをそのまま引用しますと)
「減税、歳出配分転換、規制緩和とインフレ退治」でした。

一方で、アベノミクスは、
「大胆な金融緩和によるデフレと円高からの脱却、
大型公共事業による景気サポート」です。

インフレとデフレは一見、真逆のように見えますが、
やっていることは似ています。

つまり政治主導で、
国の税金を大胆に使い、不況から脱するという作戦。

バンバン税金を使えば、当然、国が抱える赤字は増えます。
しかし、レーガノミクスもアベノミクスも、
まず当面は景気回復を最優先して、
赤字を減らすのはその後、というシナリオなのです。

さてアベノミクスは、さっそく市場を刺激しました。

まず起きたのが円安です。

例えば、昨日の円相場は1米ドルに対して93円。
比べて、去年9月は、1ドル=77円台。
なんと5ヶ月間で、16円も下がったことになる。

円安になれば、
海外に輸出する物の値段が下がるので、
車を代表とする輸出関連企業が元気になり、
部品などを納入している関連企業も潤う。

ということで、
これらの企業の株も上がり始めました。

年間の平均株価を見ると…
2011年  8,455円(この年は震災もありました…)
2012年 10,395円
2013年 11,173円(先週金曜日)

と、こちらも順調に上がっています。

ちなみに先週金曜日、東証の売上高は、
10日連続で2兆円を突破。
これは08年以来のことです。

ワッショイワッショイ!
リーマン以来、塩漬けにしていた株を今なら精算できる。
その金でさらに株を買って、もう一儲け!
さぁ乗り遅れるな!

あぁ、懐かしきバブルの香り。

私は景気は「気分」に左右される
生き物だと思っています。
なので一部マスコミのように、
あまり冷たく見る気はありません。

ただ、一方でこんな冷静な数字が出ていることも、
忘れてはいけないと思います。

今は春闘の時期。
ようするに労働組合と経営陣が
賃上げに関して闘っている真っ最中です。

これに対して安倍首相は
経団連の会長などと面談し、
賃金引き上げを直談判したのです。

しかし…

先日、NHKが大手100社に実施したアンケートでは、
給与やボーナスの引き上げを検討していると答えた企業は
「ゼロ」

ゼロ…。

ようするに企業側はアベノミクスを疑っているのです。

政権に何かボロが出て、現在の勢いが失われれば、
景気は再び足踏みするのではないか、と見ているのです。

さて、熱に浮かされる側と冷静な側、
どちらが正しいのでしょうか?

そして我々庶民にとって
アベノミクスはどんな未来をもたらしてくれるのでしょうか?


■■■レスリングが消える■■■

12日、国際オリンピック委員会は、
2020年五輪に除外される競技の候補を発表し、
その中にレスリングが含まれていることが分りました。

この報道は誰にとっても寝耳に水だったのか、
どのマスコミも大慌て。

「レスリングは歴史あるスポーツなのに!」
「もっと不人気のスポーツもあるのに!」
「なんで?」
「どーして?」
「おかしいじゃないか!」

どのニュースもワイドショーも、
この話題を取り上げているものの、
疑問だけが先走って、
その答えは説明出来ない状態。

これではさすがに時間が持たないので、
女子レスリングで13大会連続世界一を達成し、
国民栄誉賞をもらった吉田沙保里選手に取材して
「悔しい…」なんて表情を映して、お茶を濁している。

確かに、この問題は日本のスポーツ界に打撃が大きい。

日本にとってレスリングは男子も女子もメダルが期待できる競技。
なのでこの種目がオリンピックから消えてしまうと、
2020年に大会を東京に招致しようという運動に
水を掛ける結果にもなる訳です。

なぜ、このようなことになったのか?

まず背景として、
近年IOCが大会の種目数を絞ろうという動きがあります。

というのも、夏と冬を合わせると、
33の競技、51の種別、400以上もの種目が行われているんですね。
ここまで肥大化すると運営規模は膨大になり、
大会を開ける国も限られて来ます。
なので競技人口が少なかったり、競技地域が偏っている競技は
外そうという動きが加速しているのです。

こうした流れとは別に、オリンピックでは、
様々な競技が登場したり消えたりすることが
大会が始まって以来、ずっと続いています。

例えば、昔は彫刻や詩、絵画や音楽などで競う芸術競技もあったし、
(採点がしにくいという理由で中止←今考えると当たり前)
ポロや綱引きなんて競技もありました。
またアーチェリー、テニスなどの競技は一度消え、
そして復活したものです。

ちなみに第一回大会からずっと続いている競技は、
陸上・競泳・体操・フェンシングの4競技だけなんです。

さてレスリングです。

古代ローマから行われて来た伝統ある競技はなぜ今回
消える候補に選ばれたのでしょうか?

まずレスリングは競技、階級が多いのです。

上半身のグレコローマン、
全身のフリースタイルの2種類があり、
それが男女で18階級もあります。

一方で、競技人口があまり増えていないという問題もあります。
レスリングの競技人口→153カ国100万人
テコンドー→204カ国5000万人

今後の参加国の広がりにも限界があります。
肌をさらす部分が多いレスリングでは、
イスラム圏の女子の参加が難しいからです。

しかしレスリング界もこのまま黙っている訳にはいきません。
レスリングの人気が高い、ロシア、アメリカの元王者達が
怒りの声をあげ、国や政治をまたいで
共闘していこうという動きもあります。

ロンドンオリンピックでレスリングの
面白さ、奥深さに触れた身としては、ぜひ残って欲しいです。
また、他に危ないと言われていた競技が残り、
レスリングが残れなかったのか?
それは、IOC委員に対するロビー活動が足りなかったからだと言われると、
そんなことで物事が決まる世界に対して
「なんだかな~」という気にもなってきます。

とは言え、これでレスリングが危機感を持ち、
改革に進めば、それも意味のあることだと思います。

頑張れ~レスリング!

■■■短信■■■

***北朝鮮の核実験***

実験が行われたと思われる当日を含む数日間こそ、
話題にはなったものの、
その後は報道が下火になってしまった
北朝鮮の核実験に関わるニュース。

どのマスコミも続報を得るノウハウが無いので
そうなってしまっているのだと思いますが、
あの国の中で何が起きているのでしょうか?
若い指導者は本当に内部を制御出来ているのでしょうか?

周囲からどんなに非難されても聞く耳を持たず突き進む。
そういう人たまにいるじゃないですか、
その心理状態を考えるとたまらなく不安です。


***箱根だいじょうぶ?***

温泉地として知られる箱根。
その山が今年に入って不気味な動きを繰り返していることが
ネットなどで話題になっています。
箱根山では先月の中旬から地震活動が活発化し、
1月15日~2月14日の間に1300回以上もの地震が起きているのです。
また噴火の前に見られる「山上がり」(山体膨張)も観測されています。

箱根山が最後に噴火したのは約3000年前、
その時は横浜の南部まで火山灰が飛んできたと言います。
とは言え、長い歴史の中で、こうした動きは何度も繰り返されて来たはず。
なので今回もこのまま収まってくれると良いのですが…。


テレビ業界は年末年始特番が終わったと思ったら、
4月の改編に向かって動き出しています。
新しい番組が始まる興奮と、
苦労して生み出した番組が終わってしまう寂しさ。
そんな正反対の感情が入り交じる季節。
それでも前へ前へと進んで行きましょう!

では、また来週!

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