Mail Magazine Vol.745 2014/4/21 『客船沈没事故 大人の責任 短信』

みなさん、こんにちは!先週はまたまたお休みしてしまい、すみませんでした。相変わらず″貧乏暇なし症候群″は進行中です。

さて、お休みしている間にも、
様々な出来事は起きています。

中でも、最近のテレビが
最も長い時間を割いているのが、
韓国で起きた旅客船沈没事故です。

隣国で起きた事故とはいえ、
死者58人、行方不明者244人という
未曾有の大惨事に、
多くの日本人が胸を痛め、
その成り行きを注視している状況です。

私が初めてこのニュースを知ったのは、
事件が起きた16日の報道ステーションでした。

実は、その日の午後に行われた
理研の笹井教授の記者会見(後で書きます)を見たいと思って、
チャンネルを合わせていたのです。

しかし、緊急で入ったこの事故のニュースで
番組は特別編成に。
ヘリコプターから撮影された、
無残にお腹を見せて浮かんでいる巨大な船の姿に、
これが大事故であることが分かりました。

そして翌日の朝のニュース。
様々な続報が届きます。

まず、この船には修学旅行中の
学生が多く乗っていたこと。

彼らから、SNSなどで「まだ生きている」「助けて」という声が、
友人や親などに届いていること。
(後で、そのほとんどが偽であることが判明)

荒れる海と激しい潮流のために、
救助活動が難航していること・・・。

現場周辺には多くのメディアが船を出し、
日本のテレビ局のレポーターもそれらに乗り込んで
生中継をしています。

徐々に沈んでゆく船。
中に取り残された人のことを考えると、
もっと早く何かできないの?と、
テレビで映像を見つめるだけの私たちも
つい苛立ってしまいます。

やがて報道では、
この事故の人災的な側面が明らかにされてきます。

事故が起きた海域は岩礁の多い難所にも関わらず、
船長ではなく、若い航海士に操舵が任されていたこと。

事故時に、なぜか突然、急旋回が複数回行われていたこと。

船が沈み始めても、
「その場にとどまれ」という船内アナウンスが行われていたこと。

船に設置されていた救命用のイカダがほとんど使用されなかったこと。

そして、乗客に多くの死者や行方不明者が出ているのに、
操舵室にいた乗組員は全員、いち早く、救助されていること・・・・。

事故、そして、その後の対応に、
多くの疑問が生じます。

おそらくその理由は、
逮捕された船長や、乗組員の証言をもとに
明らかにされることでしょう。
そして、彼らは今後、事故に対する
厳しい責めを負うことになるでしょう。

しかし私には今回の事故が
個人の罪だけに帰着してしまうことには
疑問が残ります。

事故を想定した避難・誘導訓練は
日頃どこまで、きちんと行われていたのか?

積載量や、積み込みのバランスに、
問題は無かったのか?

安全より、効率が求められることは無かったのか?

こうした船を運航する側が抱えていた
要因が気になるのです。
というのも、こうした点を突き詰めなければ、
今後の教訓にならないと思うからです。

なお、まだ必死で救助は続けられています。
水温が低い現地の状況から考えると、
19日が生存のリミットだという専門家もいます。
しかし、奇跡が起こらないとは限りません。
必死の救助活動によって、生存者が見つかることを、
心から、祈っています。


■■■大人の責任■■■

上にも書きましたが、
韓国の旅客船が沈没した同じ日に、
理研の笹井教授が会見しました。

笹井芳樹教授と言えば、
小保方晴子さんの「STAP細胞」論文の、
プロデューサー役を務めた人。

「STAP細胞」は、あるのか?無いのか?
論文作成に際し、不正はあったのか?無いのか?
この論文は、取り下げるべきなのか?否か?

先週の小保方さんの会見で
真実が明らかになるどころか、
逆に謎が深まる形になったこうした疑問の数々。

小保方さんの論文作成に関して
指導的な役割を果たしていた
笹井教授ならば答えが出るのではないか?
と、世間の注目を集めていたのです。

さてその結果ですが・・・

なんか・・・嫌な感じ。

記者会見での笹井教授の発言の要旨を
超簡単にまとめると・・・

*STAPは最有力な仮説
(あるかどうかはまだ分からないが、
あるとしないと説明不可能な事象がある)

*ただし論文は理研の言う通り取り下げるべき
(一回、サラに戻して、再度検証する必要がある)

*自分は論文の最終段階を担当したに過ぎず、
小保方さんの研究ノートなどは見ていない。

*こうした事態を招いてしまったことについては、
責任を痛感している。

科学に弱い私にとって彼の説明には
難しい専門用語が多く、その大半は意味不明でしたが、
印象としては、大人ってヤダナって感じ。

というのも・・・

今年1月のSTAP細胞の記者会見の時、
笹井さんは、小保方さんのすぐ横に陣取り、
得意顔で論文の成果について説明していたんですよ。

それに、若い彼女を理研に招き、
ユニットリーダーに登用したのも彼です。

世界的な科学雑誌ネイチャーとの関わりも深く、
小保方さんの論文掲載のために根回しをしたのも彼。

論文がネイチャーに掲載されるやいなや、
大々的な記者会見をセッティングしたのも彼・・・。

つまり今回の論文が世に出ることに
深く関わってきた存在なのに、
笹井さんの発言を聞いていると、
終始、他人事。

責任を痛感しているとは言ったけれど、
自分の責任の取り方については
何の言及もないですし。

一番、えーーーって思ったのは、

「最後の段階で論文の仕上げに協力しただけ」で、
「実際に指導したのは(山梨大学の)若山教授である」

という発言。

確かに若山教授は論文の共著者に名を連ねていますが、
彼の担当は実験。
論文の仕上げを笹井さんが手伝い始めてからは、
若山さんは、蚊帳の外に置かれていたというのは、
結構知られている話。

なんだか責任転嫁の臭いがする。

笹井芳樹という人は、
世界中の研究者が70年間も解明できなかった
「神経誘導因子」をあっさりと解決し、
36歳という若さで京大の教授になった人です。

生命科学の基礎研究分野における
世界の優れた10人の研究者にも選ばれた
正真正銘の天才。

その頭脳明晰な様子は、
記者会見の後半、STAP現象について
説明している時に、存分に発揮されていました。
(そのため芸能関係・文化関係を主戦場としている
記者は彼の弁舌に太刀打ちできなかった)

しかし・・・
彼が天才であったとしても、
「大人」としてはどうなのでしょう?

小保方晴子という若く未熟な研究者を、
なぜ周りにいた大人たちが
フォローできなかったのか?

今回の疑惑が明るみに出た際、
いち早く、論文取り下げを社会に訴えた若山教授。

それに比べ問題発覚以来、
2か月以上も沈黙を続け、
やっと会見を開いたと思ったら、
責任転嫁の発言をした笹井教授。
その姿を見ると、いくら「天才」でも
大人力には欠ける人だなと思えてならないのです。

さてこの問題、今後はどう展開するのでしょうか?

ある専門家はテレビで、
理研はすべての責任を、
小保方さんと山梨大の若山教授に押し付け、
笹井教授のもとでSTAP現象について、
再度、研究を進めるのではないか?
と言っています。

この研究が病に苦しむ人のために
活かされるのであれば、
″天才″が研究を引き継ぐことが
最も有効な責任の取り方なのかもしれません。

でも・・・それでいいの?って
モヤモヤとした気持ちが残る、
幕の引き方である気がします。

今後の成り行きに注目したいと思います。


■■■以下短信■■■

◎六本木にできた韓流ミュージカル劇場が
オープン1年で閉館!

ここは大手の芸能プロダクション・アミューズが
鳴り物入りで仕掛けた劇場だったんですけど・・・
オープンからわずか1年で閉館の運命に。
昨今の韓流ブームの下火感はハンパ無いです。

◎TBSが唐沢寿明主演で
新ドラマ「ルーズヴェルトゲーム」スタート

4月27日から始まるんですが、
業界では、「これで大ヒットした半沢直樹の続編は無くなった・・・」
と噂されています。

というのも「ルーズヴェルトゲーム」の
原作は半沢直樹と同じ、池井田潤、
制作スタッフも監督以下、半沢直樹と同じチーム。
ただし、主演だけが、堺雅人ではなく、唐沢寿明。

本来ならばTBSは売れっ子の堺のスケジュールが
空くのを待って、半沢の続編を作るべきだったのに、
これでは、あのドラマのヒットは原作とスタッフの力であり、
堺さんは必要ありません、と言っているようなもの・・・。
ということで、堺雅人の事務所が猛烈に怒り、
TBSに三下り半を突きつけたと伝えられているのです。

さてどうなりますか?
ちなみに日テレでも杏主演の池井田潤原作ドラマ、
「花咲舞が黙ってない」が始まりました。

柳の下にドジョウは何匹いるのでしょう???

それでは、また!

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