Mail Magazine Vol.747 2014/5/12 『老舗のクーデター、今期のドラマ、その他』

みなさん こんにちは。GWが終わり、東京も日々暑くなっています。

晴れた日は、汗ばんだ肌に吹く風が気持ちいいです。

■■■老舗のクーデター■■■

最近、仕事でよく地方に行くのですが、
いつもバタバタで、途中でお土産を買う暇がありません。
で、結局は、帰り間際に駅や空港で
”いつもの品”を買うことになってしまう。

例えば、大阪に行った時にいつも買うのは・・・

551(ゴーゴーイチ)の豚まん。

ここの豚まん(関東は肉まん、関西は豚まんと言う)は
皮は肉厚、モチモチしてて少し甘味がある。
中の具は、噛むと汁がジュッと肉汁が口に広がり、
醤油を付けなくてもおいしい。

この551の豚まんは、関西では知らない人は居ないという
超有名な豚まんなのですが、なぜか、東京にはお店が一軒も無い。

その理由を551の広報は、
「大阪でしか手に入らないものを大事にしたい」からと
説明します。

確かに、全国の食べ物が手に入る
”甘やかされた”東京の人間にとって、
現地に行かなければ手に入らないことは、
何より魅力的なことなのかもしれません。

さて、名古屋
ここでいつも買うのは、赤福です。

経木の箱に、
波のようにきれいに並んだ、あんこと餅。
赤福は551と違い東京のデパートでも買えるのですが、
でも、出来立ての赤福は、誰にあげても喜ばれる。
だから、ついつい買ってしまう。

さて、この赤福。
伊勢参りのお土産品として
約300年もの歴史があります。
正岡子規が
『到来の赤福餅や伊勢の春』と詠んだように、
時代を超えて愛されてきたお土産なのです。

そんな赤福のニュースが世を騒がせたのは、
先週のことでした。

臨時株主総会が開かれ
社長が解任されたというのです。

普通の企業でしたら社長の解任は
珍しいことではありませんが、
赤福の場合は、完全な同族経営。

今回社長を解任したのは、実の父親(会長)で、
新たに社長に任命されたのは、
実の母親だというのです。

この会長は赤福を全国的な企業に育てた功労者。
地元への貢献度も高く、かつての門前町の風情を再現した
「おかげ横丁」を発案し、140億円以上もの負担も申し出ました。
しかし2007年、売れ残りの商品を再利用していた食品偽装問題が発覚し、退任。
以来、経営を息子に任していたのです。

自信にあふれ、時には尊大にも見える父に比べ、
若い息子は、物腰が柔らかい。
食品偽装問題は、外の声が聞こえなかったからだと
「家業から企業へ」を掲げ、改革を進め、
やがて売上は父の時代を超えるようになる。

・・・つまり赤福の経営は順調だったのです。
そんな中起きた、家族内クーデター。

噂では父は、急速に改革を進める息子に
不満がたまっており、
息子にお灸をすえる意味で、
今回の解任劇を実行したと言われています。

さて、お家騒動から衰退していった
「名門家業」は少なくありません。
江戸から続く赤福はこれからどうなってゆくのか・・・。
老舗の騒動に、しばらく目が離せません。


■■■ 2014年4月期 ドラマ視聴率 ■■■

さて、ひさびさのドラマ視聴率ランキングです。
(以下の視聴率は、これまで放送された関東地区の平均です)

1位: 花咲舞が黙ってない 15.99%
(日テレ系列 水 22:00~)
主演:杏、上川隆也

内容:
原作は、池井戸潤の『不祥事』
天才的なテラー(銀行の窓口業務)だった
主人公、花咲舞(はなさき・まい)が、
事件や不祥事をおこした支店に指導を行う
”臨店”という部署に移動し、
次々と問題を解決していくという痛快ストーリー。

・・・池井戸潤と言えば、
前期に大成功をおさめた「半沢直樹」の原作者。
「花咲舞~」は、「半沢」のようなシリアス路線ではないのですが、
女性が主役、一話完結ということで、肩肘はらずに見られます。
とにかく花咲舞は、曲がったことが大嫌い。
上司に対しても、間違えたことは間違えていると主張する。
そんな勧善懲悪的なところがウケているのだと思います。

ということで、今期のドラマでは
堂々の一位なのですが、それでも15%.....
いかに今期のドラマの視聴率が悪いか分かります。

ちなみにこのドラマの主演の杏は、
前期大ヒットしたNHKの朝の連ドラ「ごちそうさん」に
続く登板です。

彼女は、俳優・渡辺謙の娘。
どうやら親子関係は悪いみたいですけど、
才能は、確かに受け継がれています。
なんか若いのに存在感があるんですよね。

2位: ルーズヴェルト・ゲーム 13.17%
(TBS系列  日 21:00~)
主演:唐沢寿明

内容:
またまた原作は池井戸潤。
テレビ屋は柳の下に何匹ドジョウがいると
思っているのでしょうか・・・。

こちらは経営危機に直面している
中堅部品メーカーの社長(唐沢寿明)が
会社存亡の危機に奮闘する姿を描くというもの。

・・・大ヒットドラマ「半沢直樹」のスタッフが再集結した作品です。
ということで、かなり「半沢」を意識して作られています。
ただ視聴率は、半沢直樹には遠く及びません。

今回の舞台は企業。主役は社長。
そして今のところ、
彼はリストラやコストカットに奔走します。
おそらくこの後、彼は変わってゆくのでしょうが、
今の段階では、社長に感情移入できない。

また、主役の唐沢の脇を飾るのが、江口洋介なのですが、
この二人と言えば、山崎豊子の長編小説をドラマ化した
「白い巨塔」で、対照的な医師を演じた二人。
どうしても「白い巨塔」とイメージが重なってしまい、
ストーリーに没入できないのは、
私だけでしょうか・・・

噂によれば、「半沢」で主役を演じた堺雅人の事務所は、
自分のスケジュールが空くのを待たず、
このドラマを作ったTBSに怒っているそうでして、
「半沢」の続編は無くなったとも言われています。
残念だなぁ。。


3位: 続・最後から二番目の恋 13.09%
(フジ系列 木 22:00)
主演:小泉今日子、中井貴一

内容:
2012年に放送されていたドラマの続編。
アラフォーからアラフィフに向かう独身女性のリアルな
“大人の青春”を描いたドラマです。
ドラマの女性プロデューサー(小泉)と、
市役所に勤める真面目な男性(中井)との恋。
二人とも意識している特別な存在なのに、
いつも口論が絶えない、そんな関係をコミカルに描いている。

・・・このドラマ、脚本がベテラン岡田恵和ということもあり、
小泉今日子と中井貴一の掛け合いが面白い。
舞台設定やファッションも洒落ていて、
都会的なスマートな印象のドラマです。
前回からの固定ファンがいるんだと思うんですけど、
視聴率を見ると、それ以上にファンが広がっていない感じ。

さて、1位~3位まで書いてきましたが、
ベスト3には入れなかった対極的なドラマをご紹介しましょう。

★右肩上がりのドラマ
「BORDER」 初回9.7 →現在13.1%
(テレ朝系列 木 21:00~)
主演:小栗旬

内容:
死者と対話する能力を持つ主人公の刑事(小栗)が
正義と法など様々な境界で命と向き合うヒューマンサスペンス。

・・・原案、脚本を手掛けるのは、直木賞作家の金城一紀。
小栗が演じるのは、影のある冷めた感じの刑事です。
死者(被害者)と対話出来るという設定がSF的で面白いし、
一話完結で、ストーリーもしっかりしているのですが、
ちょっと盛り上がりにかけるのが残念なところ。
これからに期待ですね。

一方・・・
★右肩下がりのドラマ
「弱くても勝てます  ~青志先生とへっぽこ高校球児の野望~」
初回13.4%→現在7.6%
(日テレ系列  土 21:00~)
主演:二宮和也

内容:
日本有数の進学校の野球部。
創立以来勝ったことのないダメダメ連中が
教師(二宮)に率いられ、甲子園を目指すという学園ドラマ。

・・・野球がテーマなんですけど、
優等生が、運動神経より戦略で、
甲子園に行こうとする話なので、
汗臭い感じは全くありません。

このドラマの問題は、
まず生徒たちは、頭が良いという設定のはずなんですが、、、
どうしてもそう見えない。
だから説得力が無い。
せっかくの二宮(嵐)を起用したのに・・・。

ちなみに今期は、
SMAPの香取君主演の「SMOKING GUN」というドラマも放映中なのですが
こちらも視聴率一桁台で、大苦戦中。

辛うじて、嵐のリーダー、
大野君主演の「死神くん」が、
10.4%とギリギリ及第点を取っている状態。

どうやら、ジャニーズというだけでは、
視聴率が取れない時代がやってきたようです。

■■■短信■■■

*人気マンガが波紋**

グルメマンガで一世を風靡した
「美味しんぼ」の中で、
登場人物が福島の原発を訪れた後に
鼻血を出すシーンが議論を呼んでいます。

福島はまだ危険だと表現したかったのでしょうが、
これに関して

「科学的な根拠が無く風評被害を招く」という
非難の声が寄せられる反面、

「原作者が現地を取材した時に実際に聞いた話を
描いたもので批判するには当たらない」と
擁護する声もあります。

なお、このシーンの続きは
今週号にも描かれているとのことで、
これからも議論は続くものと思われます。


**海外で大人気の和牛が危機的状況**

黒毛和牛の子牛の価格高騰が続いています。

日本では、黒毛和牛は、
種付から8か月までを育てる繁殖農家と、
その後20か月までを育てる肥育農家が分担して育てています。

価格が高騰しているのは、
繁殖農家が高齢化し減少しているのに、
TPP問題などもあり、後継者や新規参入が少ないため、
子牛の数が減少しているからです。

高値で取引される黒毛和牛がこんな状態では、
将来が本当に心配ですね。


ということで今週はここまで!
また来週。

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