Mail Magazine Vol.771 2015/1/11 『ルンバと日本 新製品情報』

みなさん、こんにちは。 フランスで起きた銃撃テロ事件、怖いですね。

このニュースを伝える日本のメディアの論調は、
どこか、遠い国の出来事、という雰囲気が漂っていて、
緊張感が足りない気がします。

実際には、明日、日本のどこかで起きても
おかしくない脅威なんですけど・・・。

そんなことを思いながらネットを見ていたら、
「アノニマス」がアルカイダやイスラム国に
宣戦布告を行ったというニュースを見つけました。

「アノニマス」と言えば、
世界的な活動を行う、謎のハッカー集団です。

日本では、
ソニーを攻撃して顧客情報を流出させたり、
音楽著作権を管理するJASRACの
サーバーをダウンさせたりと、
悪者の印象が強い集団です。

でも一方で彼らは、
麻薬組織や北朝鮮に対抗する活動も
行って来ています。

今回、アノニマスが立ちあがった理由は、
アルカイダやイスラム国がテロによって
「表現の自由への侵害」をしたからだそうです。

国際テロ組織に対抗する、謎のハッカー集団・・・

なんだか映画みたいだけど、
もしかしたら、これからの戦争って、
国VS国のような、シンプルな形は
少なくなってくるのかもしれません。

いずれにせよ、この小さな地球では、
異文化同士の接触は不可避です。
この問題にどう対応したらいいのか、
すべての地球人が問われている気がします。


■■■ ルンバと日本 ■■■

話は変わりますが・・・
最近、ルンバを買いました。

興味は長い間あったのですが、
値段を考えると、なかなか踏ん切りがつかなくて・・・
それが先日、ネットのセールで
かなり安くなっているのを見つけて、
つい、ポチってしまったのです。

ご存知ですよね、ルンバ?
部屋の中を自動でクルクル回わって
きれいにする円盤状の掃除機です。

使い始めて一週間程度ですが、とても満足しています。
というのも、ルンバが来てから、
我が家がキレイだからです。

これには理由がありまして・・・

ルンバは、床の上の物が苦手です。
大きな物(椅子とかソファ)は
センサーで避けることが出来ますが、
小さなもの、たとえば、紙、服、ケーブルなどは
吸い込もうとして失敗し、立ち往生してしまいます。

だから、ルンバを使う前に、
床にあるものを、片付けることが必要なのです。

「掃除機のために掃除をする」というのも
変な話なんですけど、でも、理由はどうあれ、
ルンバを使っていれば部屋がきれいになる、
それが重要なのです。

そしてルンバには継続して使いたくなるような、
秘密があります。

それは掃除を終えたルンバに溜まった
ゴミを見る時に味わう、ちょっとした"快感"です。

チリ、ホコリ、髪の毛・・・
そんなに部屋は汚れていないはずなのに
なぜかルンバは、ゴミを沢山集めてきてくれる。

どこから集めてくれるのかは分からないけれど、
きっとそれは私の目の届かない所で、
気が付かない所までせっせと掃除してくれる。

そんなことを考えているうちに、
次第に、ルンバへの感謝の気持ちが、
フツフツとわいてくるのです。

ありがとうルンバ!!

(・・・えーと、変なことを書いているという自覚はあります)

ところで、
ルンバを使っていて思うのは、
なぜ日本の家電メーカーは、
こうした商品を作れなかったのか?という疑問です。

ルンバはアメリカのiRobotという会社が
出している商品です。

(東芝はこれまでサムスンのOEM製品を出していましたが
去年の9月より自社開発製品の発売を始めました)

ホンダのアシモを例にあげるまでもなく、
日本はロボット製作技術では高い実績を誇ります。
家電メーカー各社も、全自動掃除機の開発技術は
あったと思うのです。

需要だってあります。
ルンバは発売以来、10年間で
累計800万台を売ったそうですが、
そのうちの1/4は日本で売れているのです。

技術力も、需要もある。
ではなぜ、日本の家電メーカーは
10年間も指をくわえて
ルンバの躍進を見ていたのでしょうか?

その答えとなる言葉があります。

「仏壇のローソクが倒れて火事になったら、誰が責任を持つのだ」

自動掃除機のアイディアが会議で出るたびに
可能性を潰してきた呪いの言葉です。

仏壇のローソクだけではありません。

「家具を傷つけたらどうする?」

「よちよち歩きの子どもとぶつかって転ばせたらどうする?」

「段差から落ちて壊れたらどうする?」

そこで、神の言葉が登場します。

「100%の安全性を確保できない商品は出せない」

完璧さを求めることに熱心な日本では、
いつの間にか、100%の安全が重要になり、
リスクが少しでも残る野心的な商品開発は
潰されてきたのです。

ルンバに起きたことは、
他の分野でも起こるだろうと言われています。

例えば・・・

流通に革命を起こすと言われている
小型自動操縦ヘリコプター、ドローン。

交通革命を起こすと言われている、
自動運転自動車・・・。

もちろん、一定の安全性能は重要です。
でも、こうした革新的な製品は、
実際に様々な場面で使われ、
フィードバックが寄せられることでしか、
完璧に近づくことは出来ないのです。

私はルンバを寝ている間に使います。
(寝室には入って来ない設定にしています)

ドアの外で、時々ルンバが
ゴンゴン壁にぶつかっている音がしますし、
もしかしたら傷もついているのかもしれません。
でも朝起きて、部屋がきれいになっているのは気持ちがいいです。
(そしてルンバに溜まったゴミを捨てるのも気持ちいい)

メーカーが商品に完璧を求めるのは、
それを求める消費者が背後にいるからです。

欠点があっても、それを上回る美点があれば、目をつぶる。

その大事さをルンバは教えてくれている気がするのです。


■■■ 新製品情報 ■■■

ルンバを出せなかった日本メーカーの悪口を書いてきましたが
実は、「なにこれ?」と頭をひねってしまうような
野心的な商品も次々と登場しています。

こうした商品だって何度もの会議を経たうえで、
世に出ているはずで・・・

なんで、途中で誰かが勇気をもって
「これ、やめようよ」と言わなかったのか
不思議に思う商品たちを紹介します。

その1
「ロックを聴かせた味噌汁」 by マルコメ

マルコメと言えば、
坊主頭の男の子(マルコメ君)のCMで知られる
大手味噌メーカーです。

そのマルコメが最近、発売したのが
熟成中の味噌にロックミュージックを聴かせたという、
即席味噌汁です。

ロックバンド「味噌汁’s」とのコラボ商品なので
話題作りという点も多分にあると思いますが・・・。

ロックと味噌の関係についてマルコメのHPでは、
「熟成中の味噌にロック音楽による"震動"を
与えると味が変わる」のだと説明しています。

ホントかいな?


その2
「ポテトチップス みかん味」 by  コイケヤ

コイケヤは、ポテトチップスでは、
カルビーに並ぶ大手です。

そんなコイケヤが昨年末に出したのが
みかん味のポテトチップス。

冬と言えば、コタツでみかん、
ならば、みかんでチップスもあり?

冗談かと思ってコイケヤさんのHPを見たら、
・・・マジです。

「2014年で30周年を迎えた「カラムーチョ」をはじめ、
独創的でユニークな商品で驚きと楽しさを追求してきた
湖池屋が冬の味覚の代表的存在である、
"みか ん"と"ポテトチップス"をかけあわせた新商品を開発しました。
みかんの甘味と酸味が、香ばしいポテトチップスにマッチした、
ほんのり甘く、さっぱりとした味わいの新感覚ポテトチップスです。」

酸味はわかります。
ビネガー味のチップスは色んな所から出ているから。
でも、ほんのり甘く、って何よ?

ネットには、すでに、勇気ある人々の、
「びみょー」という感想が、寄せられております。


最後は確信犯。
棒アイスの王様、ガリガリ君を発売している
赤城乳業株式会社。

ガリガリ君の定番と言えばソーダ味です。

でも、以前、コーンポタージュ味で
記録的なヒットを飛ばして以来、
赤城さんは、次々とステキなフレイバーの
ガリガリ君を世に送り出しているのです。

最新作を見てみると・・・

ガリガリ君
 「クレアおばさんのシチュー味」

メーカーの説明によると、
「かき氷の中にポテトが混合されている、
本物のシチューの味が楽しめるアイスキャンディー」

・・・シチューっていえば、熱々。
  それがアイスって・・・しかも、ポテトって。(涙)


ガリガリ君
 「リッチナポリタン味」

こちらは、かき氷にナポリタン味のトマトゼリーを入れた商品。
「パスタの食感をトマトゼリーのもちもちした食感で表現した」

・・・もちもち感、いらない (涙)


とまぁ、悪口も書いてきましたが。
アイスをぎゅうひで包んだ「雪見だいふく」だって
最初は「キワモノ」扱いされていたはずなんですよ。
それが今では、年間通じての大ヒット商品です。

保険を掛けすぎず、
「まずはやってみよう」という精神を、
ぜひ、他の業界も見習ってほしいところです。


ということで、今週は、以上です。
そして、来週はロケのためお休みします!

そして・・・月曜日(1月12日)は成人の日で
日本は祝日です!

コメント (0件)


MediaMonkeys.net
https://mediamonkeys.net/article.php/20150113125748414