こんにちは。
先週、浅間山が噴火して大騒ぎしましたが、最近の日本は「天災」列島と呼びたいくらい、自然災害が多いです。
1)まずは台風
アメリカのハリケーン「フランシス」の被害が大きく報道されていますが、実は日本も今年は台風の当たり年です。
今まで、日本に上陸した台風は現在で計7つ。
「たった7つ?」と思われるかもしれませんが、この数字、実は、正式な観測が始まって以来、史上最多の数なんだそうです。
今週、上陸した「台風18号」は、死者10人、行方不明21人、負傷者は600人以上という大きな被害を出しました。
特徴は、なんと言っても、風の威力。
この台風の進路は、一度九州に上陸後、日本海に抜け、その後、青森・北海道に再上陸。
関東は直撃されなかったのですが、東京にも凄い風が吹き荒れました。
実は、私は「からっ風」で知られる上州育ち。
強風には慣っ子のはずなのですが、そんな私も、夜、風の音が凄くて眠れず、何かが飛んできて窓ガラスを割るのではないか?と本気で心配した程です。
ちなみに、この台風の最大瞬間風速は、
広島市60.2m、島根県西郷町55.8m、愛媛県宇和島市47.3m・・・
これが、どれほどの強さなのかと言いますと・・・
まず、
風速10m 風に向って歩きにくくなる。傘がさせない
風速15m 取り付けの悪い看板やトタンが飛ぶ
風速20m 弱い塀が倒れる。上体を傾けないと風に向かって歩けない
風速25m 屋根瓦が飛び、樹木が折れる。外出危険
風速30m 木造住宅の全壊が始まる・・・
つまり、広島では木造住宅が全壊してもおかしくない風の二倍の強さが吹き荒れたということです。
気象庁によれば、風の強さを言葉で表す場合、風速30m以上だと「猛烈な風」と言うそうです。
しかし、風速60mは表現する言葉が用意されていないとのこと。
なお、広島の風速60.2mは、時速にすると、約217kmになります。
つまりF1のトップレーサーの平均スピード。
気象庁様、『恐風(きょうふう)』という言葉を使ってみたら、どうでしょうか???
2)紀伊半島沖地震
今週は地震もありました。
三重・和歌山を中心に2度の大きな(震度5)揺れを記録した紀伊半島沖地震です。
震源地は、紀伊半島南東沖で、マグニチュードM6.9とM7.4。
東京も揺れました。
この地震、幸いなことに被害は小さかったのですが、マスコミは大騒ぎしました。
なぜか?
それば、多くの人が「ついに東南海地震が起きたのか?」と思ったんですね。
東南海地震というのは、専門家によれば将来確実に起きる地震。
30年以内に起きる確立は60%だそうです。(私知らなかったんですが、地震というのは、「いつ起きるか」を予測することは難しいものの、「将来確実に起きる」ことは予測できるらしい。)
しかし今回の場合、震源地が「東南海地震」で専門家がマークしていたところとズレており、発生のメカニズムも違うことから「東南海地震」ではないことが分かりました。
ちなみに「東南海地震」と「東海地震」は同時に発生する可能性があり、もし、同時に起こった場合、東は静岡から西は宮崎まで、震度6程度+津波の被害が予想されているらしい。
・・・怖いです。
●イワシがいない!
家庭の食卓に欠かせない庶民の魚、イワシ。
この大衆魚が高級魚になっているのをご存知ですか?
実はここ数年、イワシの漁獲量が激減。
特に“日本海のマイワシ”の数の激減が深刻です。
毎年、水産省では、どのくらいの捕獲量ならば、種の数を維持できるかを試算して翌年の漁獲枠を決めているのですが、今月頭に提示された2005年のイワシの漁獲可能量はなんと「ゼロ」。
つまり、実質的な“禁漁”ということです。
漁業団体から強―い反発がおこり、今週になって「ゼロ」という表現は撤回されたのですが、そこまで事態が深刻だとは・・・
80年代まで2000万トン以上もいたイワシがなぜ、急に捕れなくなってしまったのでしょうか?
その理由の一つが、日本近海の水温上昇。
マイワシのエサはプランクトン。
水温が上昇し、このプランクトンが死んでしまい、
イワシの数も減ってしまったというわけ。
水温上昇は、地球温暖化が原因と考えられています。
さらに、イワシ激減にはもう一つ理由が・・・。
それは、鯨との関係です。
マイワシが一番捕れたのは1988年。
実はこの年、捕鯨が禁止された年でもあります。
日本海側にいるミンク鯨は、マイワシを主に食べています。
捕鯨禁止により鯨の数が増え、エサであるイワシが減ってしまったんですね。
さて、先日、今年4月にオープンした、新江ノ島水族館に行って来ました。
約8000匹のマイワシの大群がキラキラきれいでした。
いまに、イワシは“食べるもの”ではなく、“見るもの”になってしまう?
水槽で元気よく泳ぐイワシを見て、思わず「美味しそう!」と言ってしまった私です。
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