Mail Magazine 2007年6月22日 『高級リゾートスパで事故 危機管理 噂のビリー来日』


Mail Magazine 2007年6月22日『高級スパで事故 危機管理 噂のビリー』



こんにちは、メディモン3号です。

今年の夏はかなりキツイ猛暑になるんだとか。
原因は「ラニーニャ現象」。
ラニーニャとは、エルニーニョ現象の逆で、東太平洋赤道上で海水の温度が低下する現象のこと。
これが起こると、その年は猛暑や寒冬になりやすいんだそうです。

猛暑だわ、水不足だわ、本当に、もうどうしよう…。
梅雨は嫌いだけど今のうちにどんどん降って欲しいです、雨。

【高級リゾートスパで事故】

19日の昼2時ごろ、渋谷区松涛にある女性専用の天然スパ(温泉)の隣にある従業員用の別館が突然爆発しました。

これにより、従業員・アルバイトの女性3名が死亡。
渋谷の街は一時パニックとなりました。
(スパ利用者は別棟だったので無事でした)

場所は多くの人で賑わう東急本店からほど近いところ。
このスパ自体も、去年出来たばかりで、芸能人も通うと噂のおしゃれ人気スポットでした。

ニュースでは一日中現場の映像が流れましたが、これがもう本当にひどくて…。

骨組みだけが残った建物の残骸や、爆発の衝撃で粉々に割れた近辺の建物のガラス窓、風圧でひっくり返った自動販売機、そして70メートルも飛んだという 大きなコンクリート片。
さらには担架で運ばれる被害者。

このスパの近くで働いていた人と話をする機会があったのですが、爆発の瞬間、「ドォーン!」という雷のような大きい音がして、オフィスの窓ガラスがビリビリと震えたそうです。
大地震が来たのかと思ったけれど、どうも違う。
しばらくして事の次第が分かったものの、とにかく怖くて、その日は一日中仕事が手につかなかったと話していました。

私も何度もそのスパの前を通ったことがあるんですよ。
壁面に大きい文字で「天然温泉」と書かれてあって、「へー、こんなところで温泉なんて出るんだー」と、不思議に思ったものです。

なんでもこのスパでは、今回爆発した建物の地下、1500mの深さからお湯を汲み出し、別棟のスパまで引いていたのだそう。

ここで簡単に温泉の仕組みを説明しますと…

関東地方南部の地下には地層群が分布しています。
この地層の隙間には天然ガス(メタン)の溶けた地下水があります。

都内にある温泉施設では、この地下水を地下1000~2000mの深さから汲み上げて温泉として利用しています。
(地下水は深く掘れば掘るほど、水の温度が上がって温水になるそうで、お風呂に利用するくらいの熱さにするには、このくらい深くから掘るしかないんですって。)

地下深くにあったときは高い圧力で水に溶けていたガスは、汲み上げる過程で、水と分離します。

分離したガスは、本来は安全な濃度になるまで薄めてから地上に放出するよう、都で定められているのですが、残念ながらこのことについての明確な基準や法制度はいまだ整えられていません。
今回の場合は、この調節が充分なされてなかったのが原因ではないかと言われています。

それにしても…。

被害にあった方たちのことを考えると胸が痛くなります。
まだ20代のスタッフもいました。
近くを歩いていて爆発に巻き込まれた人もいました。
爆発により大怪我をした人も何人もいます。

一体どうしてこんな事故が起きたのか。
これから同じことが起こらないためにはどうしたらいいのか。
ぜひとも早急に解明してもらいたいです。

それでも亡くなった方は戻ってきませんけど…。

【危機管理のあり方】

この事故があった日の夜、スパを運営する会社の社長と支配人(※共に女性)が謝罪会見を行いました。

社長は謝罪の途中で泣き崩れ、話す言葉も切れ切れに。
が、それを見た視聴者からは「泣いたらいいってものではない」「何を言っているのかわからない」「謝罪中だというのに社長のメイクが濃すぎる」「まるで自分のために泣いているように見える」という意見が出たそうです。

企業としてなにか問題があった場合の会見。
釈明したり、謝罪したりと内容は様々ですが、その際の対応が悪いと必要以上に叩かれてしまうことも。

最近ではこんなことがありました。

ケーススタディ1)

今月21日、北海道の食品加工卸会社「ミートホープ」が製造した牛ミンチ肉に、豚肉が混入していたことが発覚。
釈明会見でまず社長は、「混ぜたのではなく、混ざった」(?)と発言。
さらに、「誰が混入を指示したか」について同席していた工場長と「工場長に相談された」「社長が言った」と、報道陣に囲まれている中で責任の擦り付け合いを始める始末。
さすがに呆れた取締役(※社長の長男)に「やったならやったと認めてください。
あいまいな表現はやめて、本当のことを言ってください」と会見中にたしなめられ、ようやく「混入しました…」と認めました。

ケーススタディ2)

今月19日、新宿のイタリアンレストランの表にかかっていた3mにもわたる巨大な看板が落下し、通行中の女性が下敷きとなり骨盤を折る重傷を負う…というニュースがありました。

その際に、管理していた会社の専務が、マスコミの記者に向かって事情を説明するという画面が流れたのですが…
(以下フジテレビのニュース番組から抜粋)

専務「うるさいうるさい、バカ言ってんじゃないよ、お前ら」
取材陣「1人けがされてますよ?」
専務「だから今から病院行くんだよ」(カメラをにらみつける)
取材陣「(女性は)脳挫傷ですよ?」
専務「脳挫傷じゃないですよ。誰が脳挫傷って言ってるんですか?」
取材陣「警察関係の情報ですが…」
専務「違いますよ!」
取材陣「違いますか?」
専務「ここ(こめかみを指さす)切っただけですよ」

もうお分かりだと思いますが、両方ともマスコミや視聴者からバンバン叩かれました。
責任者の事後対応が致命的に悪かったからです。

保障の問題がありますから、簡単には謝罪出来ないのでしょう。
でも、こうした企業トップの反省していない姿を見た視聴者及び消費者は、やはり「なんだ、コイツ!」と思います。
ひいては「あんな人がトップだなんて、あの会社もたいしたことない」と、会社全体のイメージもダウン。
最悪の場合は不買運動などが始まり、時によっては潰れることもないわけではありません。

じゃあどうしたらいいの?
そうした企業側の悩みに対応するべく、最近ではコンサルティング会社などが『危機管理対応マニュアル』を制作しています。
問題が起こったときに最善と思われる対処法を教えてくれるものです。

例えば謝罪会見でも「頭を下げる角度はこのくらい」「決して歯を見せない」・・・など、コーディネーターが事前に用意した台本どおりに進めます。
失敗するといけないので、自分の言葉では決して喋らせません。

でも、それってどうですか?
対応のまずい会社も見ていて腹が立ちますが、作られたお詫びもなんだかな…って感じですよね。

消費者の立場から言わせてもらえれば、要は見苦しい言い訳や責任の擦り合いなどせず、真摯な姿で応じて欲しいだけなんですよ。
そこを分かっていない会社が最近多すぎます。

なんて、本当はなにも問題がなければ一番良いんですけどね…。

【最後はちょっと気楽な話】

みなさん、"ビリーズブートキャンプ"ってご存知ですか?
米陸軍で専属のトレーナーをしていたビリー・ブランクス(51歳)さんが考案した、7日間の短期集中型エクササイズのことです。

これが今世界中で大人気。
もちろん日本もその別にあらずで、現在彼のDVDは売り上げ20万部を越え、芸能人を初めとして幅広い年齢層のファンを生みました。

一週間で痩せる…となれば、内容はそりゃ厳しいです。
私もテレビで彼のトレーニング風景を見ましたが、さすが軍人さん相手に訓練をしていただけあって内容はかなりハード。
DVDは意外に面白いそうですが、それにしてもキツそうな。。。

が、「楽して痩せる」が大好きな日本人がこんなにハマっているところを見ると、みんなの意識の中に「痩せるにはやっぱりこのくらいストイックに頑張らないとダメでしょ!」的な感覚があったんでしょうね。

で、今月20日、ビリーさんが人気に後押しされて来日しました。
もちろんDVDのPRのためです。
滞在期間は、くしくも(?)トレーニングと同じ7日間。
この間に相当な量のテレビ出演をこなす予定だそう。

来日時にはインタビューに答えて「相撲が見てみたい」「侍が好き」 と、意外にも親日家(?)ぶりを発揮していました。

でも、ビリーさん、残念ながら日本人は飽きやすいんですよね~。

今は「"ビリーズブートキャンプ"、今年の流行語なるか?」なんて具合ですけど、しばらくして熱が去ったら「あー。あの人の名前なんだっけ…?」「あのDVDリサイクルショップに山積みになってたよ」てな扱いになりそうな予感。。。

肉体も大事ですけど、まずは飽きやすい現代日本人の精神からしごかないとね、ビリーさん。

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