Monkeys Diary (フリーカメラマンB編 4月第一週)


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     前口上

     現在、テレビ番組で使われる取材用カメラは、
     HDなどのハイエンド機と、小型DVカメラの二極化が進んでいます。
     つい数年前まで、DVカメラは大型カメラのセカンドカメラに過ぎませんでした。
     しかし、近年、DVカメラのクオリティが飛躍的に向上したことで、
     いまではDVカメラを使っていない番組を探す方が難しくなっています。

     さて、操作が簡単なDVカメラは、ロケのスタイルも変えつつあります。
     例えば、DVDカメラだとカメラの技術が無くても”かなりの映像”が撮れてしまうため、
     予算の少ない番組などでは、ディレクターが撮影も兼ねる現場が増えてきたのです。

     「安価」「小型」「簡単操作」「ノンリニアとの相性が良い」・・・、
     さまざまな理由から、今後、さらに普及が進みそうなDVカメラ。
     その存在は、業界を大きく変えていくでしょう。

     このページでは、Panasonicの最新DVカメラ(AG-DVX100AAG-DVC30)を、
     二人の業界人がデモ機として日常で使用し、その体験をつづっていきます。
     ユーザー目線で語られる、DVカメラの、魅力、アイディア、そして課題・・・
     このページが、みなさんがDVカメラを使う際のアドバイスになれば幸いです。
     なお、自分もデモ機を使って記事を書きたいという人を募集しています(末尾に説明あり)

     ということで、第一回は怒涛のフリーカメラマンBさんから。





     ■■■筆者プロフィール■■■
     兵庫県生まれ。
     1990年より10年間、撮影技術会社社員
     として撮影の基本を現場で学ぶ。
     2000年独立。
     フリーランスの撮影技師として現在に至る。
      ドキュメンタリーTV番組、
     CM、PV、映画等の撮影に携わる。

     ■■■主な撮影作品■■■
     『情熱大陸』(毎日放送)『世界の車窓から』(テレ朝)
     『ETV特集』『ハイビジョンスペシャル』『アジア WHO'SWHO 』(NHK)
     『遠くへ行きたい』(よみうりテレビ) 
      映画『兼子』『映画を創る女性たち』など。




     某月某日

     長野に行ってきた。

     2月26日~3月5日まで、スペシャルオリンピックス(SO)冬季世界大会
     開かれていたのだ。
     SOって世界的なイベントにも関わらず、全国メディアでは
     あまり紹介されなかったみたいなので少し説明しておくと・・・
     SOは知的発達障害をもつアスリートたちの競技会で、
     今大会は長野に86の国と地域から約2700人の選手団が集まって、
     アルペンスキー、スノーボード、フィギアスケートなど7競技79種目が行われた。


     さて、今回の私の仕事はカメラマンだけじゃなかった。
     実は“撮影コーチ”として9人の若者たちの熱烈サポーターでもあったのだ。

     小栗謙一監督が『Believe(ビリーブ)』という
     ドキュメンタリー映画を撮っている。この作品は、
     18から35歳までの9人の知的発達障害をもつ若者たちが、“撮影クルー”として
     世界大会に集まったアスリート達を取材する過程を見つめるというもの。
     小栗監督とはCMなどでお付き合いがあり、以前から
     「次は絶対スタッフにして!」と言っていたのが実現した。
     私は”撮影コーチ”として、大会の7ヶ月前から、
     彼らに撮影技術を教えてきたのだ。


     彼らが使ったカメラは、DVX-100
     実はこのカメラ、小型ながらボタンがたくさん付いた高機能モノで、
     かなり慣れないと我々プロでも時々“取説”を見なければならないほど。
     それをビデオカメラに触るのは初めてという若者たちに使い方を教えるのだから、
     「どう説明したら分かりやすいかなぁ、」と、あれこれ思案していたけれど、
     そんなのは全くの取り越し苦労だった。
     彼らはこちらがビックリするくらい飲み込みが早かった。
     それに上手い。


     「たまげたー。」と、思っていたら、
     皆が携帯電話を完璧に使いこなしているのを見て合点ポン!
     日常的に“ボタン文化”に触れているから、新しい機械にも抵抗が少ないみたい。
     (こっちなんて携帯メールすら満足に出来ないのに・・・)

     なおこのカメラはVF(ビューファインダー)とサイドモニターとの映像が
     両方同時に出せるのが良かった。
     練習中、カメラマンが撮っている映像を皆で見られるのは、
     何よりのレッスンになる。
     ちなみにフォーカスとアイリスは基本的にオートだったけど。
     でも最後にはズームをマニュアルでやっていた
     クルーもいたほどの上達ぶり。コーチはとても嬉しい。


     三脚の扱い方やマイク/ミキサーの使い方、インタビューの練習など、
     色々な役割をクルーが交代で何度も練習していると、
     だんだん9人それぞれに自分の好きな“仕事”が見えてきた。

     インタビューが得意な人、マイクブームの振り方にこだわりを見せる人、
     絵の切り取り方にセンスを見せる人など、
     最初はぎこちなくて、バラバラだった“9人の撮影クルー”が、
     お互いに認め合って、1人1人が個性的な撮影集団へと
     変わっていくのが、とても面白かったなぁ。


     もちろん長時間雪の中で撮影することは、彼らにも相当厳しかったと思う。
     着膨れしているから、体の自由が利かず、
     カメラの準備が間に合わなくて、肝心の競技が終わってしまったり、
     フォーカスがボケていたり、絞りがぶっ飛びだったりする画も有る。
     でも彼らの映像は豊かな感性に溢れている。


     長野にいる間、“撮影コーチ”は、何度もほんわかとした
     温かい気持ちにさせられてしまったのだった。

     

     この記事が送られてきた後、デモ機(AG-DVX100A)がBさんの元へ渡りました。
     ”手軽さ”が魅力のDVカメラと、技術が売り物のプロカメラマンは、
     これから、どうつき合っていくのでしょうか?
     そして、そこから何が生まれてくるのでしょうか?ご期待下さい。

     なお「私も、デモ機を使って記事を書いてみたい」という方は、
     主な用途及び使用者のプロフィールを編集部までご連絡下さい。

     またフリーカメラマンBに連絡したい人も(お仕事大歓迎だそうです)
     編集部までご連絡下さい。

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