Monkeys Diary (カメラマンB編 080107)


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     このページでは、Panasonicの最新DVカメラ(AG-DVX100AAG-DVC30)を、
     業界人がデモ機として日常で使用し、その体験をつづっていきます。

     今回は、怒涛のカメラマンB編。
     病気を扱った番組。
     それはジレンマを感じた撮影だったようです。
     ・・・難しい問題です。

     怒涛のカメラマンB の日記 Vol.60 -2008年1月7日- 



     2007年、様々撮影した"女の生き様シリーズ"、
     ラストは、乳ガン。
     日本人3人に1人が罹患するガン。
     全体でみると大腸ガンが1位。
     女性に限ると乳ガンが1位。

     ピンクリボン運動などの啓蒙活動も盛んになってきたけれど、
     30代でマンモグラフィー検診を受けている人の数は、
     アメリカと比べてはるかに少ない。 
     今回のディレクター(30代半ば)も一度も受けていなかった。

     乳ガンの罹患率は、20代から上がって40代でピークが来る。
     つまりは出産適齢期や仕事バリバリ時期と重なる。
     検診を先延ばしするのは、
     "自分はならないだろう。"という希望的楽観主義と、
     "今は忙しいから、もうちょっと先でも・・・"という気持ちからかも知れない。

     実際この業界だと、30代は制作でも技術でも
     助手から這い上がって、仕事が面白くなってくる時期。
     益々生活は不規則になり、
     ロケの連続で撮休日は"仮死状態"になっていることも多い。
     健康診断のお知らせが来ても、
     気がついたら期限切れだったりする。
     人のガンを取材する前に、自分の健康管理を何とかしろよ!って。
     反省。

     今回の番組スタッフはAD君以外のP、D、C、Aud、総て女性。
     取材に入る前にミーティングをした。
     何人もの患者さんにコンタクトしたけれど、
     "顔出し"で撮影させて下さる方が見つからないという報告から、
     自分が罹ったらどう思うか?という方向に話が進んだ。 

       乳ガンは自己触診で発見が可能なガンで、
     発見が初期で、発生場所などの条件が整えば、
     乳房切除さえすれば完治率は非常に高い。
     脂肪の塊なんだから切ってしまえば良いじゃないか。
     他の臓器と違って、取っても命に別状ないじゃないか。

     という事では絶対ない!というのが
     AD君を除く女子全員の意見だった。
     AD君は「どうしてそこまでおっぱいにこだわるのか理解できない。」と
     素直な感想を言った。
     私は論理的に説明出来なかったけれど、
     「治療の為とは言え、切った時の喪失感は計り知れないし、
     大好きな温泉にも行かなくなるかも知れない。」と答えた。
     他には"人には知られたくない。"
     "乳房温存が無理なら、再建をしたい。"という意見も出た。
     皆、おっぱい無しの自分はなかなか肯定できない。

     乳ガン早期発見への啓蒙と、治療の選択肢の情報提供が
     番組の狙いでその事に迷いはない。
     しかし、その為に撮影協力という
     自分たちでさえ辛い事を、
     当事者にお願いしているという現実に、
     スタッフ全員が考え込んでしまった。


   ■■■筆者プロフィール■■■
   兵庫県生まれ。
   フリーランスの撮影技師として
   ドキュメンタリーTV番組、
   CM、PV、映画等の撮影に携わる。

   ■■■主な撮影作品■■■
   『情熱大陸』(毎日放送)『世界の車窓から』(テレ朝)
   『ハイビジョンスペシャル』(NHK)
   『遠くへ行きたい』(よみうりテレビ) 



 

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